骨盤と姿勢の関係性

良い姿勢のポイントは数多くありますが、最も重要なポイントとして「疲れにくい」「体への負担が少ない」「動きやすい」という3つは重要です。例えば、人間の背骨は重い頭部からの衝撃を吸収するために緩やかなS字カーブを描いています。背骨のカーブが曲がりすぎたり背骨がまっすぐになりすぎたりすると肩こりや腰痛の原因ともなってしまいます。また、頭頂部から骨盤、くるぶしまで地面と垂直な直線で結べる姿勢は色々な動作で体にかかる衝撃や負荷を流しやすい姿勢です。

良い姿勢を維持するために、骨盤が果たしている役割はとても大きなものです。骨盤体操による姿勢矯正の必要性も骨盤が果たしている役割が重要だからこそです。骨盤が極端に前傾しているとぽっこりお腹の原因になるだけでなく、骨盤に守られているはずの内臓がはみ出しやすくなります。特に骨盤が前に傾いている女性の場合、骨盤が広がりやすい産後に骨盤ケアをする必要が大きくなります。
逆に骨盤が後ろに傾いていると、体がバランスを取るために肩・頭部が前に傾きがちになり猫背になりやすくなります。

良い姿勢を維持するために骨盤は重要な働きをしています。良い姿勢が腰痛や肩こりの予防に効果的であることを考えると、健康的な生活を送るために姿勢矯正・骨盤ケアは欠かせないものと言えるのではないでしょうか。また、骨盤が後ろに傾いているために極端な猫背になっている方は、特に日本人の方に多いようです。猫背は肩こり・腰痛と関係しているだけでなく、見た目の印象として「自信が無さそう」「不健康」というイメージを思い起こさせてしまいます。最近では、そうした見た目のイメージを変えたいという理由で骨盤体操による姿勢矯正をする方も増えています。